ナウマンゾウの秘密を探る! [取材]
プチバカンス@長野レポートのつづきです
野尻湖畔を散策したあと
やってきたのはもちろんココ
野尻湖ナウマンゾウ博物館です
前のブログでもちらっと触れてるけど、
野尻湖には、今も4万年前の氷河時代に
生息していたナウマンゾウや
オオツノジカの化石が眠ってるんです
ここ、野尻湖ナウマンゾウ博物館は
すぐ近くの発掘地で50年以上続いている
「野尻湖発掘」で見つかった
化石や石器・骨器等の資料を
現地で保存・研究・展示している
世界でも珍しい博物館だそう
館内に足を踏み入れると
発掘された化石をもとに復元した
実物大のナウマンゾウがお出迎え
古代にタイムスリップした気分
まずは野尻湖ナウマンゾウ博物館の
学芸員の近藤洋一さんにごあいさつ
ナウマンゾウは40万年前から
2万年前まで生息していた
日本を代表する氷河期のゾウで、
おでこが四角くはりだし、
ベレー帽をかぶってるような
頭の形が特徴だそう。
その化石は日本と中国で
発見されてるんだけど、
ここ野尻湖でいちばんたくさん
見つかってるんですって
さて、ナウマンゾウの基礎知識を
教えていただいた後は
入り口近辺から見学スタート
まずはオオツノジカとヘラジカの
コーナーから。
このオオツノジカの実物大復元像は
ハンドルを回すと回転するので
いろんな角度から見ることができます
でも、いちばんの見どころはコチラ
ヘラジカの歯とあごの化石です。
約4.1万年前のものとみられ、
日本最古のものだそう
2008年に見つかったこの化石は
寒冷地に生息していたヘラジカが
日本に南下してきた時期を
2万年以上遡らせるという大発見で、
ヘラジカが本州にいつ、どのように
やってきたのかを検証するうえでも
非常に重要な発見だったんですって
つづいてはナウマンゾウの大きな牙。
なんとこのままの状態で発掘されたそう
見つけた人は大興奮だっただろうなー
壁には今までの50年強の発掘で
見つかった骨を、実物大のパネルに
当てはめて展示されてました。
今も発掘のたびに、常に新しい骨が
たくさん見つかってるそうです。
とすると、いつの日かまるまる1頭分が
揃うかもしれないんですよね
そう考えると、なんだかワクワクしちゃう
ちなみに発掘はこんな感じ
発掘対象の場所を4m×4mに区切って、
手分けして発掘していくんだけど、
こんなふうにたくさん見つかる場所もあれば
残念ながら何も出てこない場所も…
こればかりは運次第だからドキドキですよね
発掘は現在も2年に1度行なわれていて、
専門家の方はもちろん
春休みを利用した小中学生をはじめ、
化石に関心のある方が全国から
毎回200名くらい参加してるそう。
ズラリと並んでいるのはこれまでに
見つかったナウマンゾウの歯
1948年に野尻湖底で偶然見つかった
臼歯の化石がきっかけとなって、
1962年から野尻湖発掘がスタート
これまでの50年の間に
40頭近くが発掘されているそうです
そうそう、体験コーナーにある
ナウマンゾウの頭部の模型では
なんと本物の臼歯の化石に
実際に触れることができるんです
もちろんわたしも触ってきましたよー
氷河期のナウマンゾウの歯に
触ってるかと思うとなんか不思議な感じ
それから、こちらのコーナーでは
野尻湖人が使っていたと思われる
ゾウ狩りの道具が展示されてます。
実は動物の骨の化石と
石器や骨器といった人類の道具が
一緒に見つかる場所は
とっても珍しいんですって
なかでも、この骨器は
日本では数個しか出土してない
とても珍しく貴重なものだそう
そうだ
当時の野尻湖人の生活にまつわる
展示のコーナーで、気になるものを
見つけちゃいました
この間の野尻湖散策レポートで
湖畔の公園にあるナウマンゾウの
モニュメントにゴ●ブリみたいな
虫がつけられてる…って
書いちゃったんだけど、なんとあの虫は
アオカタビロオサムシでした
そう、子どものイタズラなんかではなく
発掘した化石から、当時の生活を考えて
作られてたんですね~。
どうりでよくできてると思った…
近藤さんのお話では、
野尻湖周辺に全部である
ナウマンゾウのモニュメントには
物語が込められていて、
いつか絵本にまとめる予定だそう。
あと、公園でわたしがぴょんぴょん
飛んでた石は、こちらのナウマンゾウの
足跡の化石を再現したものでした
そしてこれが教科書などでも
おなじみの月と星
ナウマンゾウの牙と
オオツノジカのツノが
この状態で並んで発掘された
野尻湖を代表する化石です
そんな歴史的に重大な意味を持つ
貴重な化石が今なおこの野尻湖から
発掘されてるってすごいな~
わたしも次の発掘に参加してみようかな
歴史を覆す大発見しちゃったりして
そしたら、発見者モモ妹って
後世までずーっと残せるし~
というのも、展示されてる化石などは
すべて「野尻湖発掘」の参加者が
発掘したもので、展示のラベルには
発見者の名前が書いてあるんです
小中学生が大発見してることも多いとか。
自分の名前が残るってうれしいですよね
発掘をきっかけに、地学や考古学等の
研究職や先生になった人も結構いるんですって
次回の発掘は2016年3月の予定で、
全国の野尻湖友の会に入会すれば
誰でも参加できるそうですよー
最後に今回お世話になった
学芸員の近藤さんとパチリ
今日はありがとうございました
偶然見つかったひとつの化石から
歴史が変わったり、新しい仮説や
可能性もいろいろ出てくるって
すごいワクワクしちゃいますね~
みなさんもぜひナウマンゾウや
ナウマンゾウがいた世界を
野尻湖で体感してみませんか
野尻湖ナウマンゾウ博物館の詳細は
コチラをご覧ください
野尻湖畔を散策したあと
やってきたのはもちろんココ
野尻湖ナウマンゾウ博物館です
前のブログでもちらっと触れてるけど、
野尻湖には、今も4万年前の氷河時代に
生息していたナウマンゾウや
オオツノジカの化石が眠ってるんです
ここ、野尻湖ナウマンゾウ博物館は
すぐ近くの発掘地で50年以上続いている
「野尻湖発掘」で見つかった
化石や石器・骨器等の資料を
現地で保存・研究・展示している
世界でも珍しい博物館だそう
館内に足を踏み入れると
発掘された化石をもとに復元した
実物大のナウマンゾウがお出迎え
古代にタイムスリップした気分
まずは野尻湖ナウマンゾウ博物館の
学芸員の近藤洋一さんにごあいさつ
ナウマンゾウは40万年前から
2万年前まで生息していた
日本を代表する氷河期のゾウで、
おでこが四角くはりだし、
ベレー帽をかぶってるような
頭の形が特徴だそう。
その化石は日本と中国で
発見されてるんだけど、
ここ野尻湖でいちばんたくさん
見つかってるんですって
さて、ナウマンゾウの基礎知識を
教えていただいた後は
入り口近辺から見学スタート
まずはオオツノジカとヘラジカの
コーナーから。
このオオツノジカの実物大復元像は
ハンドルを回すと回転するので
いろんな角度から見ることができます
でも、いちばんの見どころはコチラ
ヘラジカの歯とあごの化石です。
約4.1万年前のものとみられ、
日本最古のものだそう
2008年に見つかったこの化石は
寒冷地に生息していたヘラジカが
日本に南下してきた時期を
2万年以上遡らせるという大発見で、
ヘラジカが本州にいつ、どのように
やってきたのかを検証するうえでも
非常に重要な発見だったんですって
つづいてはナウマンゾウの大きな牙。
なんとこのままの状態で発掘されたそう
見つけた人は大興奮だっただろうなー
壁には今までの50年強の発掘で
見つかった骨を、実物大のパネルに
当てはめて展示されてました。
今も発掘のたびに、常に新しい骨が
たくさん見つかってるそうです。
とすると、いつの日かまるまる1頭分が
揃うかもしれないんですよね
そう考えると、なんだかワクワクしちゃう
ちなみに発掘はこんな感じ
発掘対象の場所を4m×4mに区切って、
手分けして発掘していくんだけど、
こんなふうにたくさん見つかる場所もあれば
残念ながら何も出てこない場所も…
こればかりは運次第だからドキドキですよね
発掘は現在も2年に1度行なわれていて、
専門家の方はもちろん
春休みを利用した小中学生をはじめ、
化石に関心のある方が全国から
毎回200名くらい参加してるそう。
ズラリと並んでいるのはこれまでに
見つかったナウマンゾウの歯
1948年に野尻湖底で偶然見つかった
臼歯の化石がきっかけとなって、
1962年から野尻湖発掘がスタート
これまでの50年の間に
40頭近くが発掘されているそうです
そうそう、体験コーナーにある
ナウマンゾウの頭部の模型では
なんと本物の臼歯の化石に
実際に触れることができるんです
もちろんわたしも触ってきましたよー
氷河期のナウマンゾウの歯に
触ってるかと思うとなんか不思議な感じ
それから、こちらのコーナーでは
野尻湖人が使っていたと思われる
ゾウ狩りの道具が展示されてます。
実は動物の骨の化石と
石器や骨器といった人類の道具が
一緒に見つかる場所は
とっても珍しいんですって
なかでも、この骨器は
日本では数個しか出土してない
とても珍しく貴重なものだそう
そうだ
当時の野尻湖人の生活にまつわる
展示のコーナーで、気になるものを
見つけちゃいました
この間の野尻湖散策レポートで
湖畔の公園にあるナウマンゾウの
モニュメントにゴ●ブリみたいな
虫がつけられてる…って
書いちゃったんだけど、なんとあの虫は
アオカタビロオサムシでした
そう、子どものイタズラなんかではなく
発掘した化石から、当時の生活を考えて
作られてたんですね~。
どうりでよくできてると思った…
近藤さんのお話では、
野尻湖周辺に全部である
ナウマンゾウのモニュメントには
物語が込められていて、
いつか絵本にまとめる予定だそう。
あと、公園でわたしがぴょんぴょん
飛んでた石は、こちらのナウマンゾウの
足跡の化石を再現したものでした
そしてこれが教科書などでも
おなじみの月と星
ナウマンゾウの牙と
オオツノジカのツノが
この状態で並んで発掘された
野尻湖を代表する化石です
そんな歴史的に重大な意味を持つ
貴重な化石が今なおこの野尻湖から
発掘されてるってすごいな~
わたしも次の発掘に参加してみようかな
歴史を覆す大発見しちゃったりして
そしたら、発見者モモ妹って
後世までずーっと残せるし~
というのも、展示されてる化石などは
すべて「野尻湖発掘」の参加者が
発掘したもので、展示のラベルには
発見者の名前が書いてあるんです
小中学生が大発見してることも多いとか。
自分の名前が残るってうれしいですよね
発掘をきっかけに、地学や考古学等の
研究職や先生になった人も結構いるんですって
次回の発掘は2016年3月の予定で、
全国の野尻湖友の会に入会すれば
誰でも参加できるそうですよー
最後に今回お世話になった
学芸員の近藤さんとパチリ
今日はありがとうございました
偶然見つかったひとつの化石から
歴史が変わったり、新しい仮説や
可能性もいろいろ出てくるって
すごいワクワクしちゃいますね~
みなさんもぜひナウマンゾウや
ナウマンゾウがいた世界を
野尻湖で体感してみませんか
野尻湖ナウマンゾウ博物館の詳細は
コチラをご覧ください
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