2番目の質問 [取材]
●わたし
「ピンクリボンフェスティバルの歴史を教えてください」
■中西さん
「ピンクリボンフェスティバルが始まったのは2003年なんですけど、
その前に日本のピンクリボンの歴史を簡単にご説明しますね。
2000年から2001年頃、アメリカで熱心にピンクリボン運動をしている
企業さんが、日本でも!と独自でイベントを開催したり、ピンクリボンの
商品を作るなど活動をスタートさせていました。
また、乳がん専門医の先生方も日本の女性に乳がんのことを
知ってもらいたいとNPO法人を立ち上げるという動きも出てきました。
たまたま私は個人的にピンクリボンを知ったのですが、その頃は
ピンクリボンという名称はどこにも出ていないような時代でした。
当時は30人に1人の女性が乳がんになると言われていましたが、
そのことも全く知られてなかったし、もちろんマンモグラフィーという
単語も聞いたことがない女性が圧倒的でした。
無知から来る死が結構あって、多くの方が乳がん=怖いとか、
胸を切り取らなくてはいけないという恐怖心からなかなか病院に行かない。
それに病院もどこに行っていいかわからない。
実は私も知らなかったんですけど、乳がんは婦人科ではなく乳腺外科
という外科なんですね。
そういう知識がないがゆえに、検診率も非常に低く、年々死亡者数も
増えているという事実を知ってショックを受け、同じ女性として
何かしなくちゃいけないと思ったんです。
そこで、ピンクリボン活動や乳がんについて調べてみたら、ちょうど
外資の企業さんや乳がんの先生方が活動を始めていて、みなさんが
ピンクリボンを何とかしたいと思っているけど、どうやって展開したら
いいかわからないという状況でした」
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